永岡武人(1984〜)の北京(2010〜)→成都(2014〜)での建築設計事務所勤務生活雑記
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ダンボール模型
Liu Changのご両親が旅行に出かけられ家の中が静か。
春節期間は小さなお店はやっておらず模型材料が買えないので家にあった段ボールで模型を作ってみた。2008年に三分一事務所にオープンデスクで行った際に作って以来かも。野菜の入った発泡スチロールを2mm厚にヒートカッターでスライスして模型材料にしたり結構衝撃だった。もうあの頃のスライステクニックはないけれど。
明日は残りの屋根部分を幾つかのパターンで作って見る予定。

 
ダンボール模型
Liu Changのご両親が旅行に出かけられ家の中が静か。
春節期間は小さなお店はやっておらず模型材料が買えないので家にあった段ボールで模型を作ってみた。2008年に三分一事務所にオープンデスクで行った際に作って以来かも。野菜の入った発泡スチロールを2mm厚にヒートカッターでスライスして模型材料にしたり結構衝撃だった。もうあの頃のスライステクニックはないけれど。
明日は残りの屋根部分を幾つかのパターンで作って見る予定。

 
あけましておめでとうございます from 中国
中国では本日(1月31日)春節を迎え、街は新年を祝うムード一色。



昼前に伯母さんの家に行き、先ほどまで昨日と同様飲んで食べて。初めて会う人もいて誰だろうと思ったら、従兄弟の大学の同級生の家族たちという、中国ではこういう参加もあるのかと不思議に思う。お酒を飲むメンバーでは一番若いぼくが飲まされ続け(と言っても、こちらから飲みに行かないといけず、飲まされてる感を出してはダメなのだけど)途中で座っていられなくなりベッドへ倒れ込む。そして今しがた皆が麻雀を打ち終わりタクシーで帰宅。長い長い一日だった。

成都の街は爆竹、花火の煙で真っ白。

 
また案が変わる
朝起きて作業して、11時過ぎお爺さんの家に新年を迎えるための挨拶に行く。
お爺さんお手製の臊子面という陝西省の名物の面を食べ、高級タバコの中華を頂き、茅台という中国で一番高級な白酒を飲んでいたら、一緒にいたクライアント(Liu Changの親戚)が住宅の話を始める。予定になかったが時間を見つけてスタディをしようと図面一式をもって来ていてよかった。一昨日打ち合せをして合意したはずの案をまた変えることになる。ぼくたちの提案が20年くらい前の農家と同じような配置で、古くさいと言う。そして彼らに取って「新しい」ことは面子(メンツ)としてとても重要な要素なのでその判断基準はよく分かる。しかしクライアントが要求するものは農村のこの2、3年で建てられた所謂新しい家と同じもので、つまり周りの人たちから見て新しく見えることが重要なのだ。しかしそれでは採光や通風など多くの問題を抱えているので、メンツと(ほぼ素人)技術とコストを抑えてどうクライアントの要求を満足しながらいいものを作れるか。とは言え、断面/平面寸法も現場で使える材料や技術的な制約がありどこまでできるか。20年後に古くさいねと言われることがないようにいいものを。
スケジュールも変更があり、春節後すぐには現場に行かないことになったので、少しだけスタディの猶予が出来た。

夜ご飯をお爺さんの隣の席で食べ、20時過ぎお暇する。お爺さんお婆さんから子供たちまでLiu Chang一族に受け入れてもらってるのを感じ、気持ちよく白酒を飲んでいたら飲み過ぎたので今日はもう寝る。

 
もう一度クライアントと打ち合せ
日中は家に届いた本棚に本を整理したり、大掃除をして、その後クライアントと打ち合せ。
工人との連絡がついたものの、結局直接会ってからでないと決められないという何ともはっきりしない返事があったそうで、仕方ない。向こうに行って会ってからスケジュールを決めるしかない。謎だ。

午後クライアントともう一度打ち合わせ。そこにLiu Changのお父さん(長兄)も参加。お父さんはダムを造る際に伴う移民と斥候するのが専門で、古い家を残してもお金にはならないとクライアントに説明し、クライアントも納得。基本的にはぼくたちの案が採用されることになった。屋根の形や部屋の面積調整などがこれからまだあるので、大きな変更と言えるのだけど一歩前進した感はある。
今晩Liu Changと打ち合せし、明日案を考え明後日には案を決める。そういうスケジュールは決まった。とは言え、明日はお爺さんの家に挨拶に行き日中は作業が出来ず、明後日は伯母さんの家に行くので作業が出来ない。朝方と夜しか作業時間がないのが春節前の現実。

躯体の施工は30−45日で、更にコンクリートやセメントが乾燥するのを30−45日待って、その後室内の施工に入るのだけど室内の施工は今年はやらないかもとかなんとか。なんともはっきりしない。こういう態度を見るとまた不安がこみ上げて来るのだけど仕方ない。クライアント自家製のワインを頂きながら、付き合うのみ、と覚悟する。

 
打ち合せで振り出しに戻る
やはりJUGEMブログへのアクセスが不安定。

さて、昨日農村住宅のクライアントとの打ち合せがあった。
建築の設計では壁にぶつかることはよくあることで、それはクライアントとのコミュニケーション時にもよくあるのだけど、こういう現実があるのだという情報として今回は少し詳しく書きたい。

これまでの打ち合せで案の大枠は決まり、今回は細かな寸法や材料について打ち合わせる予定だったのだけど、ここへきて全く新しい条件として既存の住宅の一部を残すことを要求された。理由は、今後の城市化(農村の都市化)で政府による敷地の買い取りがあった場合に住宅の面積が大きいほど補償金が多いから残しておけばお金をかけずに補償金が増えると。これは考えたこともなかった。しかしこれではこれまで進めてきた案が根本的に成立しない。最終的にはどういうわけかクライアントの姉の家と同じようなものを建てたいと言い始め、簡単なプランを描き始めた。そして春節までに図面できる?工人に見せるから。と言う。つまりぼくたちは図面描き。ぐっと怒りと悲しい気持ちを抑えてその理由を聞いているとどうにも理由にもならない理由がほとんどで、話がどんどん別の方に行ってしまう。殆どの理由が「農村ではこうやるのが普通だから。」これは以前にも何度も言われてきていて、それについてなぜそうなのかの根拠(メリット)を聞いたりこちらで考え、それに基づいて案として展開して提案しコミュニケーションをとり了解を得てきたのだけども、今回でまた振り出しに戻った。
これまでに聞いていたスケジュールで工人を抑えていることになっていたのだけど、実はまだ連絡もしていないらしいことも今回発覚した。もし最短のスケジュールで進むなら、老家(故郷)に帰る2月4日までに案を決め簡単に概算できる程度の図面を描かなくてはいけないのだけど、今日あるはずのスケジュールの連絡がまだなく連絡すると、明日また連絡すると言う。

むちゃくちゃな事だらけだけど、やることはこれまでと同じ。ぼくたちが理解したクライアントの要求するものの理由から案を展開してそれを明後日見せて、それでも姉の家と同じものをと言われたらその時どうするかについては選択肢が幾つかあるのでその時に判断するけど、そうならないようしっかり案をつくってもう一度提案したい。

 
杜甫草堂に行ってきた
どうやらJUGEMブログに普通にアクセスできるようになったので、できるだけ毎日書いていきたい。

昨日アップした刘家琨設計の博物館に行ったその前日に杜甫が往時に暮らしていたという杜甫草堂に行ってきたので今日はそれをアップしたい。
唐朝の詩人、杜甫(712ー770)は生前は余り評価されず家族とともに各地を転々とし、759ー765年まで成都に住んでおり、その際に建てられたのが杜甫草堂。今目にすることが出来るのは戦火で消失した後に再建されたもの。





全体の構成は線対称に作られたアプローチの庭園があり、その奥にある池を中心とした庭園に草堂が建っている。特に前者のアプローチの庭園がよかった。線対称の単純な構成なのだけど、ディテール(植栽の配置や流れる川などの自然部分)が微妙に異なり密度を高めていたのがよかった。また司馬遼太郎がここを訪れた際の印象を本で読んだのだけど、彼は竹の種類の多さに驚いていたけれど、ぼくにはそこまで違いがわからなかった。。




















 
水井街酒坊遗址博物馆/刘家琨に行ってきた
投稿ページにアクセスできたのでアップする。

一昨日、成都に事務所を構える刘家琨(Liu JiaKun)設計の『水井街酒坊遗址博物馆』に行ってきた。明代(14cー17c)からあるという白酒をつくる工場の遺跡と現在も使われている工場のリノベーション/増築プロジェクト。博物館内には白酒の発酵中の匂い(結構臭い)が充満していた。入場チケット50元(1元=17円)で係の人の案内を受けながら周り、途中白酒2杯を頂ける。
刘家琨の作品は成都に集中しているので、成都に来たら3日程度で大方の作品は見て回ることが出来る。刘家琨について詳しくは市川紘司さんたちが忙しく編集作業をしているであろう『ねもはエクストラ(中国特集)』で勉強が出来ると思います。





2011年に行った『鹿野苑石刻艺术博物馆』や今回『水井街酒坊遗址博物馆』に行って共通して感じたのは空間の重苦しさと手数の多さ。
空間の所在が時間的コンテクストや周辺環境など、真正面から向き合うべきもの(仏像や遺跡、2008年の地震で倒壊した家のレンガを再生した再生レンガの使用など)がありそこに接続していることが実感できる場合には重苦しい空間もネガティブなものではなくなり骨太な空間になる。博物館の中で係の人の案内を受けながら白井晟一の建築を思い出した。
もう1つの手数の多さ。空間のスケールや材料が変化していったり、プランがすっきりしなかったり、ディテールがちょっとずつ違ったり(粗い)。それが空間の密度に貢献している。

大変抽象的なことを書いているけど、具体的には?と興味をもたれた方は実際に行って確認してください。大まかな印象と理由は上に書いたようなことが言えると思う。まあそれはどんな建築家でも同様のことが言えるかもしれないけど、価値観をでっちあげることができないタイプの建築家だなと好意的に思う。




















 
住宅の打ち合せ

ネットの調子が悪いのか、JUGEMブログが中国でアクセスしづらくなっているのか分からないけど、とにかくアクセスしづらい。具体的には10回に1回程度しかつながらずそのため書いた内容がうまくアップできるまでに普段なら10分程度でアップできるものが1時間近くかかるので昨日は諦めた。今日も引き続き同じような状況なのだけどまあ諦めずにアップする。
 

住宅のクライアントと連絡がつかず途方に暮れているのだけど、今日の夕方Liu Changと打ち合せをして案の内容を進める。

ぼくたちがこれから建築とどう向き合っていくか話せたのが収穫。プロフェッショナルな部分(配置や断面、性能、プロジェクトに時間軸を持ち込むなど)とアマチュアリスティックな部分(立面や材料など)が共存するようになればいいのだけど、上手く行くだろうか。括弧書きの部分はこのプロジェクトにおいての位置づけ。このプロジェクトはクライアントから指名を受けてやっていて既に関係が築かれていると言う点で特殊と言える条件の上に成り立っていて、そうでない中国の一般的な状況にどう接続できるかについては課題。


ところで、"amateuristic"という単語は本当にあるのだろうか。

 

幾つかのお店をまわる
朝8時起床。
午前中作業をして、昼過ぎ市内に出かける。
北京の大気汚染が話題になっているけど、成都も今日は濁っているなか、幾つかのお店をまわる。



1つは中心部のショッピングストリートを一本中に入ったところにありフランスからドリスヴァンノッテンやヨウジヤマモトなどを輸入しているお店。もう1つは中心部から地下鉄1号線で3駅南に行ったアメリカ大使館近くのSOHOタイプのビルの中にある棟梁(中国のセレクトショップ)が期間限定でやっているお店でどちらも見つけるのに苦労した。巨大資本でないお店は北京でも同様な環境にお店を構えていて、家賃の条件やその雰囲気がよいのだろう。とは言え、ターゲットはそれなりにアンテナをはった人たちであり、つまりはそこにはコミュニティが存在するのだろう。故に少し居心地が悪いと言うか閉鎖的な雰囲気も同時にあった。

それにしてもアメリカ大使館(領事館?)前の歩道を歩こうとすると警備員から注意をされ車道を歩くはめになり、その強権ぶりに驚いた。

帰ってきてからは最後の落ち着いた日を楽しもうと動画を見てリラックス。
明日からは本格的に作業に入らなければ。